【香港=木原雄士】香港で「逃亡犯条例」改正案をきっかけとする大規模デモが続いている。23日夜には香港政府への抗議の意思を平和的に示すため、デモ参加者が手をつないで「人間の鎖」をつくった。
人間の鎖は1989年8月に起きたバルト3国の旧ソ連からの独立運動から30年を記念して、SNS(交流サイト)で呼びかけられた。3つの地下鉄の沿線に集まるよう計画され、参加者は改正案の完全撤回や警察の暴力行為を調べる独立委員会の設置などを求めた。
香港のデモを巡っては過激化した一部の若者が警官や中国本土出身者に暴力を振るい、批判を浴びる局面もあった。「人間の鎖」には平和的な抗議活動であることを世界に改めてアピールする狙いもある。
23日昼には会計事務所の従業員らが香港島中心部を行進した。香港ではこれまでに法曹関係者や医療従事者、教員などがデモをそれぞれ開催するなど、参加者の裾野が広がっている。20代の会社員、陳さんは「会計士も香港の価値を守る行動をすべきだ。政府は耳を傾けてほしい」と話した。24~25日にも各地で抗議活動が予定されている。
香港では毎週末、大規模デモが続いており、18日のデモには主催者発表で170万人が参
加した。警察との衝突がなく平和的に終わったものの、香港政府は独立委員会の設置などデモ参加者が掲げる「五大要求」に応じていない。林鄭月娥・行政長官は市民と対話する意向を示しているものの、デモが早期に収束するかは不透明だ。
2019-08-23 12:02:00Z
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO48944690T20C19A8MM8000/
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