
【ワシントン=横堀裕也】米国のトランプ大統領は5日、イラク国民議会が駐留米軍を含む外国軍の全面撤退を求める決議を採択したことを受け、記者団に「イラクが我々に撤退するよう要求すれば、米国はイラクに過去にないような厳しい制裁を科すことになるだろう」と述べた。
トランプ氏は、イラクにある空軍基地について、「建設するのに我々は巨額の金を払った。この金が払い戻されない限り、米軍は撤退しない」とも語った。
米軍がイラクからの撤退を余儀なくされれば、イラクでのイランの影響力が更に強まる懸念も指摘されており、米国の中東政策にとって大きな打撃となりかねない。米国にとっては避けたい事態だが、トランプ氏が制裁をちらつかせたことで、イラク側の更なる反発を招きそうだ。
2020-01-06 06:55:00Z
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