
横浜市沖に到着したクルーズ客船「ダイヤモンド・プリンセス」(3日午後8時9分)=共同
厚生労働省は3日、横浜・大黒ふ頭沖に同日夜に停泊したクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の船内で、乗客乗員約3500人を対象とした大規模な検疫を実施した。香港の男性(80)が下船後の香港で新型コロナウイルスに感染したと確認されたことを踏まえた措置。船は横浜港に着岸せず、医師や看護師を含む検疫官が数十人態勢で乗船し、健康状態の確認を進めている。
厚労省によると、クルーズ船は1日に寄港した那覇でいったん検疫を終えた。その後に感染が確認されたため、那覇での検疫を取り消し、改めて横浜で実施する異例の対応を取った。政府関係者によると船内では7人が体調不良を訴えている。
検疫では健康チェックをした上で、発熱などの症状があればウイルス検査を行う。検査結果が判明し、全員の検疫が終了するのは4日午後以降の見込みで、それまで全員が船内で待機する。陽性の場合は感染症指定医療機関に入院となる。
クルーズ船の運営会社「カーニバル・ジャパン」(東京)によると、1月20日に横浜を出発後、同22日に鹿児島に寄港し、同25日に香港に到着。その後、ベトナムや台湾を巡り、2月1日に那覇に寄り、横浜に戻った。厚労省によると、那覇で10人程度が下船し、いずれも症状はなかった。
香港の男性は横浜から乗船し香港で下りていた。香港メディアによると、男性は乗船前からせきが始まり、下船前にひどくなった。船内でサウナに入ったり、レストランで食事を取ったりしていた。
乗客によると、クルーズ船内では3日午後6時半ごろになって初めて、感染者情報がアナウンスされた。感染した男性が使ったとされるサウナやレストランは通常通り営業し、大半の人がマスクをしていなかった。
クルーズ船は4日夕に横浜を出港する予定だったが、5日以降に延期した。寄港地の鹿児島県は3日、男性の県内での足取りを調べるため、香港政府に情報提供を求めるよう厚労省に要請した。
〔共同〕
2020-02-03 12:54:34Z
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