新型コロナウイルスの感染拡大が欧米で広がる中、 米緊急利下げに加え日銀がきょう正午から前倒しで金融政策を判断すると 決めた。株式相場は上昇して始まった後に勢いが続かず下げに転じた。外国為替市場でドル・円相場は下落したが、徐々に戻している。
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〈きょうのポイント〉
日本時間16日早朝から中央銀行が動いた。米連邦準備制度理事会(FRB)は再び緊急利下げを決めた。政策金利の誘導目標をゼロ近辺にする。日銀は日米欧など各国中銀と協調してドル流動性供給拡充すると発表。さらに18、19日開催予定だった金融政策決定会合の日程を前倒しし、16日正午から1日間で必要な金融調節事項の検討を行うと発表した。日米で相次ぎ金融政策の調整に動いているが、市場の反応は限定的だ。
日本株は反発して始まったが失速。日経平均株価は一時、前週末比1.4%安の1万7185円に下げた。米金融当局の緊急措置は不十分との 見方から米株価指数先物が急落したのが響いている。三井住友DSアセットマネジメントの石山仁チーフストラテジストは矢継ぎ早の米追加利下げも市場の要求以上のものではなく、市場では各国の金融・財政政策が後手後手に回っているという認識が広がっているとみる。
東京外国為替市場のドル・円相場は一時、前週末比1.7%安の105円74銭まで売られた。りそなホールディングスの市場企画部の梶田伸介チーフストラテジストは、米利下げや量的緩和に踏み込むのは市場で想定されていたが、タイミングはサプライズだったと指摘。米金利が上がりにくいという点ではややドル安要因の一方、ボラティリティーや株安が一服することを考えるとドル・円は104円から109円の間で落ち着きどころを探すとみる。ドル円相場はその後に107円近辺まで戻している。
債券相場は続落で開始して下げ幅を縮める展開。長期国債先物6月物は前週末比86銭安の152円42銭で寄りついたが、その後は日銀の決定会合前倒し開催発表を受けて上昇に転じる場面もあった。長期金利はゼロ%で開始後、いったんはマイナス0.005%に水準を切り下げたが、再びゼロ%に戻している。
(最新の値動きなどを加えて更新します)
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March 16, 2020 at 05:32AM
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日米緊急金融政策でも市場反応鈍い-ドル円下落後に戻す、株下落 - ブルームバーグ
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