武田薬品工業は13日、今期(2021年3月期)の営業利益が前期(20年3月期)比3.5倍の3550億円になるとの見通しを示した。ブルームバーグが集計したアナリスト11人の予想平均3193億円を上回った。
買収したアイルランドの製薬大手シャイアーとの統合費用が前期比で454億円減少することなどが奏功する。現時点では新型コロナウイルス感染症の流行拡大は業績に対し重大な影響を及ぼしていないとの認識を示した。
しかし、状況は非常に流動的であるとし、主要市場での新たなロックダウン(都市封鎖)などの発令や、製品の需要減少やサプライチェーン上の問題発生、臨床試験の大幅な遅延などがあった場合、業績が影響を受ける可能性はあるとしている。
このほか、シャイアーの買収以降進めてきたノンコア資産の売却については、目標額100億ドル(約1兆円)に対しこれまでに最大77億ドル相当について合意していることも明らかにした。
同社は新型コロナ感染症の治療用に、感染後回復した人から集めた血漿(けっしょう)から抗体を抽出して作る血漿分画製剤の開発を進めており、米CLSベーリングとの提携契約も 締結している。13日の 発表によると、同社は現在、米国内に123カ所、米国外に31カ所の血漿収集施設を保有している。
今後も同施設への投資を継続する方針で、今後5年間で血漿分画製剤の供給・製造能力を65%以上拡大する計画を明らかにした。
今期(2021年3月期)の業績予想: |
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第4四半期(1-3月期)の実績: |
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(決算発表の詳細を追記して記事を更新します)
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May 13, 2020 at 01:12PM
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武田薬、今期営業益3550億円、市場予想上回る-統合費用減少 - ブルームバーグ
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