株式相場は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)で陥った絶望のどん底から回復し、クロスアセット強気派の粘り強さについての貴重な教訓をウォール街に与えている。
投資の世界は絶望からV字回復期待にシフトしており、機関投資家はS&P500種株価指数を年初来プラス圏に押し上げた 個人投資家を追いかける構えだ。
9日に米株式相場の上昇が一服した中、治療薬不在のパンデミックという状況での投資家の本気度を見極める時がきたようだ。世界の株式市場は活況を呈し、バリュエーション(株価評価)は上昇しており、一時は凍結状態にあった資金調達市場は持ち直している。利回りがマイナス圏にある欧州の社債にも投資家は戻っており、この信用サイクルの急回復が鮮明になっている。
これは大恐慌を想起させる経済崩壊が憂慮され、相場が今年の安値を付けた3月23日とは全くの別世界だ。こうした現状にリソルツ・ウェルス・マネジメントのマイケル・バトニック氏は、 100日足らずでリセッション(景気後退)の憂鬱(ゆううつ)から景気回復への高揚感を経験したとツイートした。
株式
株式市場ほどアニマルスピリットが現れる市場は他にない。MSCI・ACワールド指数は米国株高にけん引され、2カ月余りで40%以上上昇した。投資家は増加する企業債務と不確かなコロナ収束後の景気循環から関心をそらし、記録的な景気刺激策や経済活動再開を受けた2021年収益サイクルに乗ろうと先を争っている。
欧州ではテクノロジー株より高リスク銘柄が選好され、小売業者やクルーズ事業者、航空会社といった出遅れ株が人気を集めている。
アニマルスピリット復活の兆しの中、割安とされるバリュー株は低ボラティリティー株との比較で1990年代後半以降で最も好調な1週間を記録した。
原題:
From Depression to Euphoria: How Cross-Asset Markets Fought Back (抜粋)
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June 10, 2020 at 11:31AM
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絶望の底から100日足らずで市場に高揚感-強気派の粘り強さ示唆 - ブルームバーグ
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