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九州豪雨 京浜市場 果菜類の入荷減 - 日本農業新聞

 九州豪雨の青果物流通への影響が懸念される中、6日の京浜市場の取引は、果菜類や切り花の一部で入荷が落ち込んだ。果菜類は九州など西南暖地産がハウス栽培から露地作への端境となる時期に、豪雨の影響が重なった。悪天候が長引くと、品薄が一層進む可能性もある。

 品薄が顕著な品目の一つが、鹿児島、熊本、高知産が主産地のオクラだ。6日の日農平均価格(各地区大手7卸のデータを集計)が1キロ1160円と1週間前の29日の19%高。取引量は1万7998トンと同25%少ない。

 東京都内の卸売会社では、鹿児島産の入荷が豪雨前から3割減少。「雨続きで花落ちやいぼ果が増えて正品率が下がり、品薄に拍車が掛かる可能性がある」と懸念する。

 豪雨被害が深刻な九州南部は、現在はオクラなど果菜類を県内や九州中心に出荷する。JA熊本経済連は「道路や運送会社の業務に支障が出て、県北や福岡への出荷が厳しい状況」と話す。別の運送業者を手配したり、鹿児島など南に出荷先を切り替えるなど、対応に追われる。

 被災地では、他にもキュウリやナス、ニガウリ(ゴーヤー)などの畑で冠水被害の報告が出ている。ただ、トマトなど主力品目の入荷は「西南暖地から関東、東北に産地が切り替わっており、市況を大きく動かすほどではない」(東京都内の卸売会社)という。

 切り花も、6日の取引では豪雨の影響が出た。都内の卸売会社は「被害が甚大な熊本県内のJAからは、6日に入荷予定だった輪菊やホオズキ、グラジオラスなどの出荷が取りやめになった」と説明する。
 

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July 07, 2020 at 12:29PM
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