2019年12月05日13時36分
【ワシントン時事】トランプ米大統領は4日、北大西洋条約機構(NATO)首脳会議出席のため訪れていた英国での日程を終え、帰国した。実質2日間の短い外交日程だったが、フランスのマクロン大統領と火花を散らした会談や突然の記者会見中止など「ドタバタ劇」に終始した。
トランプ氏、他国首脳の笑い草? 延々続く冒頭会見で―NATO
首脳会議最終日の4日、トランプ氏は明らかに不機嫌だった。ワシントンでは下院司法委員会が弾劾をめぐる公聴会を開催。3日夜には、カナダのトルドー首相やマクロン氏らがエリザベス英女王主催の歓迎行事で、トランプ氏を物笑いの種にしているとみられる映像がインターネット上に出回った。
約25秒間の映像では、トルドー氏がグラスを片手に、マクロン氏やジョンソン英首相らと談笑。3日の米仏首脳会談の際に行われた記者との質疑応答が40分間も続いたと話し、「(トランプ氏の)スタッフは開いた口がふさがらなかった」とやゆしていた。
翌4日に映像について問われたトランプ氏は「(トルドー氏は)二枚舌だ」とばっさり。その後「もう十分に質問に答えた」と不機嫌さを隠そうとせず、NATO閉幕後に予定していた記者会見を取りやめた。
一方、トルドー氏は、トランプ氏をやゆした自身の発言に関し、「トランプ氏が来年の先進7カ国首脳会議(G7サミット)をキャンプデービット山荘で開催すると突然発表したからだ」と釈明。「この映像そのもののように、どの首脳の側近も時折、驚きで開いた口がふさがらなくことがある」と付け加えたが、2人の関係にしこりが残りそうだ。
2019-12-05 04:36:00Z
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