［上海 １０日 ロイター］ - 上海外国為替市場の人民元相場は下落。市場参加者は、この日開かれる欧州中央銀行（ＥＣＢ）理事会で最近のユーロ高にどのような見解が示されるかに注目している。
トレーダーらによると、ユーロが高止まりする場合、元は再び１ドル＝６．８１元の水準を試す可能性がある。
ＥＣＢはこの日の理事会で金融政策を維持するとみられている。市場は、今月に２年ぶり高値を付けたユーロ相場がインフレや経済成長の見通しにどう影響するかを巡り、ラガルド総裁のコメントに注目している。
人民元の基準値（中間値）は１ドル＝６．８３３１元で、９月３日以来の元高設定だった。
スポット市場で元は１ドル＝６．８３３０元で取引を開始。中盤時点では前日終値比６１ポイント安の６．８３８１元。
オフショア人民元は中盤時点で１ドル＝６．８３９５元。
トレーダーらは、米株市場や米中関係の動向も元相場の材料になっていると指摘。中国系銀行のあるトレーダーは「短期的に、米株市場から大きな影響を受けている。米株が下げ続けると、元の上昇が勢いを失う可能性がある」と語った。
米株相場により大幅な修正が入る場合、投資家は安全な投資先であるドルに資金を逃避させる可能性があり、結果としてドル指数が上昇し、元が圧力にさらされることになる。 米国務省の報道官は９日、中国軍と関係があるとみられる中国からの学生や研究者の入国を阻止する取り組みの一環で、中国人に発給した１０００件以上の査証（ビザ）を取り消したと発表した。
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September 10, 2020 at 12:12PM
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